妊娠中のインフルエンザは何科？赤ちゃんへの影響や予防投与

「38度の高熱」
「家族がインフルエンザだからもしかしたら自分も…」

妊娠中にインフルエンザかもしれない場合、何科を受診すればよいのでしょうか？

また、インフルエンザウイルスによる赤ちゃんへの影響や、治療薬の予防投与についての私の体験談です。

妊娠中のインフルエンザは何科に行く？内科？産婦人科？

妊娠中は免疫力が下がってしまいますので、どんなに気をつけていてもインフルエンザにかかってしまうことがあります。

私も妊娠中に20年ぶりぐらいにインフルエンザになってしまいました。まさかこのタイミングで！？と、思ったのですが、なってしまったら仕方ありません。

インフルエンザかも？と、思ったら何科の病院に行けばよいのでしょうか。

インフルエンザの疑いがある場合は、かかりつけの産婦人科ではなく、一般の内科を受診することが望ましいとされています。

妊婦は感染すると重症化しやすいため、産婦人科を受診して妊婦から妊婦への感染を防ぐためです。

ただ、内科の先生の中には、妊婦の薬の使用について慎重でインフルエンザの治療薬を出してもらえない場合があります。

かかりつけの内科がなかったり、産婦人科で診てもらいたい場合は、産婦人科の方に電話できいてみてください。体の症状や家族に感染者がいるかどうかを伝えれば、その後どうしたらよいか指示をしてもらえます。

私の場合、熱はなく（37℃）、鼻水、喉の痛みの症状だったので、まさか自分がインフルエンザだとは思わず…。とりあえず産婦人科に電話すると、車で来れるなら車内でインフルエンザの検査をしましょうということになり、産婦人科に行きました。

インフルエンザは、早期の治療が大事です。抗インフルエンザ薬（タミフル、イナビル、リレンザ等）は、症状発現後の48時間以内に服用を開始すると、最も重症化予防に有効になります。

どの病院を受診する場合でも、他の患者さんのためにも必ずマスクを着用していきましょう。マスクをすることで、保湿にもなり咳や喉の痛みを和らげる効果もありますので。

妊娠中のインフルエンザ 赤ちゃんへの影響は？

インフルエンザに感染してしまった場合、心配なのは赤ちゃんへの影響ですよね。

厚生労働省が出している妊婦向けのパンプレットによると、

新型インフルエンザおよび、季節性インフルエンザのいずれに母親が感染してもウイルスそのものが胎盤を通って胎児に影響することはないと考えられています。ただし、季節性インフルエンザで非常にまれにウイルスが胎盤を通って胎児に影響することがあるとの報告もあります。

とのことで、赤ちゃんへの影響はそれほど心配しなくても良さそうです。

しかしお母さん自身のインフルエンザが重症化してしまってはいけません。また、咳やくしゃみなどで腹圧がかかり、切迫流産や切迫早産になったり、破水してしまう可能性も考えられます。

妊娠中であってもインフルエンザの症状を早く緩和するために、早めの治療が望ましいですね。

妊娠中のタミフルの予防投与について

家族がインフルエンザになり、接触が避けられない。職場でインフルエンザが流行っている。どうしても自分が感染するのは避けたいという場合は、タミフル等の抗インフルエンザ薬を予防投与することもできます。

WHOは、新型インフルエンザ感染が疑われる場合には確認検査結果を待つことなく、できるかぎり早期のタミフル服用開始を勧めています。

ただし、抗インフルエンザ薬の予防投与は、保険外治療で自費になります。大体5,000円～6,000円ほど準備しましょう。

以前、私の夫がインフルエンザにかかりました。私も予防投与を受けようか迷い、内科の先生に聞きましたが、「多くの人は行っていない」と、あまりおすすめされませんでした。

ここらへんは担当する医師にもよりますが、希望がある場合はきちんと伝えましょう。

おわりに

インフルエンザの治療開始は、症状が現れてから48時間以内に行うことが大事です。

受診する病院は、インフルエンザの可能性があるなら一般内科、判断できない場合は、かかりつけの産婦人科に電話で問い合わせましょう。

抗インフルエンザ薬の赤ちゃんへの影響は少なく、それよりお母さんが重症化しない方が大切ですね。