妊娠中のお腹の張り止めや、切迫流産早産の予防のために処方されるダクチル。
お薬なので副作用が心配になりますよね。
今日はダクチルの副作用や、赤ちゃんへの影響についてお伝えします。
ダクチルに副作用はある?
ダクチルは、別名ピペリドレートといいます。副交感神経に働きかけ、血管や子宮の筋肉の緊張を和らげる作用があります。子宮収縮や子宮筋肉の痙攣運動を抑え、お腹の張りを落ち着かせたり、流産や早産を予防したりする目的で使われます。
ダクチルは、薬の中ではとても弱いお薬ですが、薬なので副作用が出る場合もあります。
ダクチルの副作用
主な副作用としては、口の中が乾く、嘔吐、気持ち悪くなる、腹部膨張感、食欲不振、便秘、排尿障害、めまい、動機、倦怠感などがあります。
みんなの副作用体験談
具体的にどのような症状が現れるのでしょうか。みんなの体験談を紹介します。
悪阻は終わったはずなのに嘔吐
「ダクチルを飲んだ次の日、嘔吐と頭痛がありました。もうつわりは終わっていたので薬の副作用かと思います」
頭痛と吐き気と倦怠感
「張り止めの薬を飲み、お腹の痛みは引いて一安心。でも頭痛がひどくなってしまった…頭痛と吐き気とだるさ?で、1日なにもできなかったなぁ。」
気持ち悪くて何も食べられない
「流産防止のため、1日3回飲むようにとダクチルを処方されました。飲み始めて日から気分が悪くなり、次の日も朝から何も食べられなくなりました。」
胃もたれと下痢
「この薬を飲むと胃の満腹感と言うか、胃もたれがします。副作用の説明の上には、「便秘」と書いてありましたが、私の場合は下痢が悪化したので、これも副作用なのかな?」
めまいと立ちくらみ
「薬を飲んだ後、副作用とみられるめまいや立ちくらみ、ふらつきがありました。3~4時間ほど続いて、そのあとも気持ち悪かったです。」
私の場合
私は妊娠10週のときに出血があり、切迫流産として5日ほど入院しました。最初の二日間は点滴を受け、出血がなくなったところで、ダクチル錠の服用に切り替わりました。
ダクチルを飲んでいる時も吐き気はありましたが、つわりの吐き気か薬の副作用かはわかりませんでした。胃腸が弱いので、胃痛になったりしたらどうしようと心配でしたが、ダクチルは逆に胃痛を和らげる作用があると聞き、安心しました。
退院後も念のためにダクチルを飲み続けるように、5日分の処方が出ました。退院後も特に気になる副作用なく、薬を飲みきりました。
その後は、「お守りがわりに」という位置づけで、お腹の張りがあるときに飲んでいました。
ダクチルは空腹時に飲んでも良い?
処方箋には「1日3回毎食後に」と書いてありますが、つわりでものが食べられない人もいますよね。私もお腹が張ったときに空腹だったら…と思い、先生に聞いたことがあります。
先生の答えとしては、「空腹時に飲んでも大丈夫です」とのことでした。実際私は胃腸の弱い方ですが、空腹時にダクチルを飲んでも胃痛を感じたことがありません。ただ私の場合は…なので、基本的には食事の後に飲む方が良いと思います。
ダクチルによる赤ちゃんへの影響は?
流産や早産の予防になっても、赤ちゃんに影響がないか心配になりますよね。
でもご安心ください。ダクチルは妊娠初期の大事な時期に服用しても、全く問題ないとされています。
仮に妊娠初期にダクチルを服用して流産してしまった場合も、胎児側の原因で、薬のせいではありません。
ダクチルの添付書類によると、ダクチルを服用することで切迫流産早産に対して、75%の有効率があったとのことです。
まとめ
ダクチルの副作用が強く飲み続けられない場合は、無理をして服用続けたり、勝手に辞めてしまったりするのはよくありません。必ず電話等で病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。
ダクチルはお腹の張りを和らげてくれますが、切迫流産や切迫早産など緊急性がある場合は、このお薬だけでの対処は難しいです。注射や入院して点滴薬を使ったりします。
安静の指示が出ているのに、薬を飲んでいるからといって、動きまわったりするのもダメです。ダクチルはお守りがわりに渡す先生もいれば、処方しない先生もいるくらい弱めのお薬です。
薬に過度な期待はせず、お腹が張ったらまずは安静。出血や張りが強くなる場合は病院に連絡をしましょう。