赤ちゃんに粉ミルクを飲ませていると、気になってくるのがフォローアップミルク。
そこで気になるのが…
フォローアップミルクって何?
粉ミルクと何が違うの?
切り替えた方がいいの?
切り替えのタイミングがわからない!
など、疑問がたくさん出てきますよね。
今回は、粉ミルクとフォローアップミルクの違いについて、5つの視点から比較しました。
また、粉ミルクを続けるべきか、フォローアップミルクに切り替えるべきかの判断する目安について、お伝えしますね。
粉ミルクとフォローアップミルクの違い
名前はよく聞くフォローアップミルクですが、粉ミルク何がどう違うかわかりにくいですよね。
今回は、粉ミルクとフォローアップミルクについて
- 役割
- 対象月齢(年齢)
- 栄養
- 値段
- 調乳方法
という5つの点を比較しました。
役割
まずは、何を目的として飲ませるのか?という役割について、おさえておきましょう!
粉ミルクは、「育児用粉ミルク」や「乳児用調製粉乳」とも呼ばれますね。
新生児から使用でき、母乳にできるだけ近づけるように各社努力を重ねています。
赤ちゃんにとっては、母乳の代わりの「完全栄養食」の役割です。
フォローアップミルクは、離乳食だけでは足りない部分の栄養を補うための粉ミルクです。
離乳食が3回食べられ、栄養バランスよく、量もしっかり食べられるけど、それでも不足しがちな栄養をフォローするためのものです。
そのため、離乳食があまり進んでいないとか、食べムラがあるとか、少食といった場合は、フォローアップミルクだけでは、必要な栄養をカバーできません。
こういった場合は、育児用粉ミルクの方が適しています。
対象月齢
それぞれには、対象となる月齢(年齢)の目安があります。
粉ミルク:新生児~1歳頃まで
フォローアップミルク:9ヶ月(12ヶ月)~3歳頃まで※
と、なっていますが、こちらはあくまで目安です。
「9ヶ月になったから、粉ミルクは卒業!フォローアップミルクにしないと!」
ということではありません。
赤ちゃんの離乳食の状況によっては、粉ミルクを続けた方がいい場合もありますね。
お子さんに合わせて、切り替える場合は、その時期を決めていきましょう。
※9ヶ月(12ヶ月)としたのは、商品によって、9ヶ月以降のものと、12ヶ月以降のものがあります。
栄養
では、具体的に粉ミルクとフォローアップミルクとでは、栄養面ではどのように違うのでしょうか?
今回は、和光堂のレーベンスミルク「はいはい」と、同じく和光堂のフォローアップミルク「ぐんぐん」の2商品を比較しました。
粉ミルク「はいはい」にあって、フォローアップミルク「ぐんぐん」にない主な栄養素はこちらです。
亜鉛
銅
セレン
ヨウ素
イノシトール
アラキドン酸
カルニチン
シスチン
タウリン
ラクトフェリン
β-ラクトグロブリン
聞いたことあるものもあれば、ないものもありますが…
離乳食で摂れる栄養は、省いてあるのかな?という印象ですね。
逆に、フォローアップミルクで強化されている栄養素もありました。
特に違いが大きかったのは、「カルシウム」と「鉄」ですね。
カルシウム 380mg→720mg
鉄 6.0mg→9.5mg
どちらの栄養素も、乳幼児の成長に欠かせないものですが、注目したいのは「鉄」です!
生後9ヶ月~2歳までの乳幼児は、鉄不足による鉄欠乏貧血になりやすいといわれています。
生まれたときから蓄えていた鉄がなくなってくる頃で、体も大きく成長する時期だからです。
しかし、鉄は、母乳や離乳食だけでは補うことが難しく、全体で見ると1歳~2歳の鉄摂取量は、厚生労働省の推奨量に達してしません。(厚生労働省のデータ1・2)
そのため、鉄の摂取のためにフォローアップミルクを選択するお母さんもいます。
味も、フォローアップミルクの方が、少しあっさりというか薄味のような気がします。
値段
値段については、フォローアップミルクの方が粉ミルクよりも安価な傾向があります。
こちらも、「はいはい」「ぐんぐん」で、比較してみましょう。
こちらの記事執筆時点での価格.comの1缶あたりの最安値を比べると…
和光堂レーベンスミルクはいはい(810g) 1,778円
和光フォローアップミルクぐんぐん(830g)1,387円
ということで、フォローアップミルクの方が内容量は多く、値段は安いですね。
1缶あたりだと約400円ほどお安いです。
フォローアップミルクは、厳選された栄養素でできたシンプルな作りなので、お値段も安くできるのでしょう。
経済的にみると、フォローアップミルクの方が、お財布に優しいですね。
調乳方法
細かな違いですが、ミルク缶に記載されている、調乳方法にも違いがあります。
育児用粉ミルクは、70℃以上のお湯で溶かすようにWHOでも推奨しており、ミルク缶にもそのように記載があります。
一方、フォローアップミルクは、50℃くらいのお湯、または水でも調乳してよいと、されいています。
牛乳とフォローアップミルクの違い
ちなみに、牛乳とフォローアップミルクの違いは、わかりますか?
どちらも、カルシウムの含有量が多いですが、鉄の含有量には大きな差があります。
和光堂さんのサイトからグラフをお借りしました。
赤い線が牛乳、青い線が「ぐんぐん」の栄養バランスを表しています。
鉄は、グラフでは1番上、12時の方向ですね。
鉄欠乏貧血対策や予防は、牛乳ではできません。
その他の栄養素は各社で特徴がそれぞれあり、和光堂の「ぐんぐん」の場合は、DHAやオリゴ糖を配合しています。
粉ミルクからフォローアップミルクへ移行するタイミングや注意点は?
現在、粉ミルクを飲ませている場合、いつフォローアップミルクに切り替えればよいのでしょうか?
いつフォローアップミルクに切り替えればいい?
フォローアップミルクに切り替えるのは、以下の2つの条件をクリアしている場合になります。
- 生後9ヶ月以上
- 離乳食が3回で、量や種類もけっこう食べる
フォローアップミルクは、離乳食で補えない栄養をサポートするものなので、離乳食があまり進んでいないなら、育児用粉ミルクを続けた方がよいでしょう。
そのため、お子さんによってはフォローアップミルクを使わず、2歳頃までずっと粉ミルクというお子さんもいらっしゃいます。
まだ粉ミルクがたくさん残っているけど?
上記の2つの条件をクリアしているけれど、粉ミルクがたくさん余っている場合は、今あるものを飲みきってから、フォローアップミルクに移っても全く問題ありません。
フォローアップミルクに切り替えるときの注意点は?
育児用粉ミルクから、フォローアップミルクに切り替えるときに注意することがあります。
飲むものが変わるので、お子さんが味を嫌がったり、便が緩くなってしまったりする場合があります。
そのため、最初から、大缶を買うのではなく、少量のスティックやミニ缶で試してみるのがおすすめです。
粉ミルクとフォローアップミルクの併用はあり?
粉ミルクとフォローアップミルクを併用するのはありです。
むしろ、最初のうちは、その方が安心ですね。
1日数回の授乳の1回だけをフォローアップミルクに変えるなどして、徐々にフォローアップミルクに移行していくとよいでしょう。
まとめ
粉ミルクとフォローアップミルクの違いについて、フォローアップミルクの特徴をまとめると…
・フォローアップミルクは、離乳食の補助的な役割
・フォローアップミルクは、生後9ヶ月~
・フォローアップミルクは、鉄やカルシウムが強化されている
・フォローアップミルクの方が、少し安い
・フォローアップミルクは、水でも調乳できる
という特徴があります。
ちなみに、うちの子の場合、1歳頃に完ミ→フォローアップミルクに移行しました。
離乳食はよく食べる子ですが、安売りのときに大量に買った粉ミルクがずっと残っていたので^^;
私が貧血になりやすいので、息子の鉄不足も気になるのと、フォローアップミルクは、DHAとか摂りたくても毎日摂れていないだろう栄養素を摂れるのがいいかなと思っています。